既存施設を学童保育所に 待機児童解消へ条例改正案、嘉麻市 [福岡県]

西日本新聞
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 嘉麻市は25日、学童保育所の待機児童解消を目指し、
市立稲築西小の多目的施設を新たな学童保育所として利用するための
条例改正を目指すと発表した。
待機児童対策に向けた条例改正は同市では初めて。
12月2日に開会する定例市議会に提案する。

 学童保育所は、就労や病気などで自宅に保護者がいない児童が放課後に過ごす場所。
市によると、共働き家庭の増加などで学童保育の利用希望者も右肩上がりに増え、
本年度は一時期、稲築地区の児童6人が入所できなかったという。

 稲築西小には既に学童保育所が2カ所あるが、
いずれも市が定める「1人当たり1・65平方メートルの施設面積が必要」
という基準に対してほぼ満員状態で、
多目的施設を定員97人の新施設として利用する方針。
担当者は「今後も入所希望者の増加が想定され、
待機児童対策の効果に期待したい」としている。

 市は、定例市議会に提案する他の15議案と報告3件も発表した。
一般会計補正予算案は、市立牛隈小改修工事費2億7420万円など
総額5億6861万円を追加する内容。会期は12月2~18日。
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