性同一性障害児童への対応要望

NHK NEWS WEB
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心と体の性が一致しない「性同一性障害」の子どもに対し、
学校で十分な配慮がされず不登校などの問題が起きているとして、
当事者団体が文部科学省を訪れ実態調査や対策を行うよう求めました。

文部科学省を訪れたのは、性同一性障害の人たちでつくる団体のメンバーら5人です。
5人は担当者に要望書を手渡し、
性同一性障害の子どもが心の性と異なる制服を着るよう強いられたり、
トイレの使用や修学旅行の部屋割りなどを巡って配慮がなかったりするために、
不登校のほか自殺を考えてしまうという問題も起きていると訴えました。
そのうえで、性同一性障害の子どもの数や学校の対応について実態調査を行うことや、
教員への研修を行うこと、それに、医師や当事者を交えた委員会を設置して
対策の指針を定めることなどを求めました。
これに対し、文部科学省の担当者は、実態調査を実施し、
性同一性障害についての理解を深めるような資料を作って
学校に配布する考えを示しました。
当事者団体の代表の山本蘭さんは
「専門家の推計では性同一性障害の子どもは各学校に1人くらいいるとされている。
対応を急いでほしい」と話しています。
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