マンガで中学生のメンタルヘルスケア教育、副読本を発行

あなたの健康百科
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南関東の公立中学中心に希望校へ無料配布

 「中学生を対象としたメンタルヘルス(心の健康、精神衛生)のケアに関する教育は必要だ」
―多くの教師が感じているにもかかわらず、
教材不足などから充分な教育がなされていない現状がある。
これを踏まえ、精神・神経科学振興財団は11月下旬、
中学生を対象にしたメンタルヘルスケアの教育に役立つ副読本
『悩みは、がまんするしかないのかな?』を発行する。
マンガを中心とした内容で、今年度は東京、神奈川、千葉、埼玉の
各都県の公立中学校を中心に、希望校へ無料配布する予定だ。

メンタルヘルスへの理解が重要な中学1・2年が対象

 10~20歳代の思春期・青年期は、自我が成長する重要な時期。
同時に精神疾患にかかることがとても多い時期でもあり、
メンタルヘルスケアの重要性は高まっている。

 これを踏まえ、中学校関係者、医療関係者、支援者らが
「こころの健康副読本編集委員会」を組織し、
メンタルヘルスケアの実践的な内容をマンガ化した
中学生向けの副読本『悩みは、がまんするしかないのかな?』を制作した。 

 内容は、中学2年生の男子ケンと、同じく中2の女子ココロの日常を通じて、
勉強や部活動、対人関係などの悩み・ストレスから発生する"心の落とし穴"を紹介。
嫌な気分を増してしまう8つの考え方のクセをキャラクター化し、
それぞれの対処法もアドバイスしている。

 メンタルヘルスに対する中学生の理解を深めるだけでなく、
将来、自分や身近な人に心の不調が起きたときの
適切な対処の実践を促すことを通して、
社会全体のメンタルヘルスの向上への貢献も目指しているという。

 メンタルヘルスへの理解が重要とされる中学1、2年生を対象に、
保健体育や総合学習などの授業で活用される予定。
東京、神奈川、千葉、埼玉の各都県の公立中学校を中心に
希望校へ無料配布するほか、公式サイトではPDFのダウンロードが可能だ。
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