双方向の「生きた英会話」 増える子ども向けオンライン英会話レッスン

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子ども向けのオンライン英会話レッスンが増えている。
そのメリットとは何か? 
小学生の英語学習に詳しい横浜国立大学の満尾貞行先生に伺った。

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子ども向けの英語学習法がたくさんあるなかで、
オンライン英会話レッスンの特徴とはなんでしょうか? 
それは当然ではありますが
「自宅で気軽に、ネーティブスピーカーと会話できる」ことに尽きます。
パソコン画面の向こうから、先生が自分の名前を呼んでくれる、
そして、いろいろと語りかけてくれる……。
そんな双方向の「生きた英会話」が、オンライン英会話の大きな魅力です。

オンライン英会話を体験したところで、
いわゆる「科目としての英語」の成績アップにはつながらないでしょう。
ただし、「自分がしゃべった英語が、先生(外国人の先生)にわかってもらえた」という体験は、
子どもの自信となり、英語への興味を持続させることにつながります。

この体験がある子どもとそうではない子どもとでは、
たとえば中学校で英語の授業を受ける段階になると違ってくるのではないでしょうか。
オンライン英会話で先生と意思疎通をがんばった小学生は、
「こういう方法もある」「だめならこの表現にしてみよう」と、
いくつかの手段というか、視点を持つことができるのです。
こうなると、英語は「学習する」ものではなく「使う」もの、
コミュニケーションの<道具>となります。この意識の差は大きいですね。

また、オンライン英会話で使ったフレーズが英語の教科書に出てきたとき、
「あ、そういうことだったんだ!」という<気付き>も多くなることでしょう。
教科書だけではなく、海外旅行へ行ったとき、映画を見たときなど、
さまざまな場面で<気付き>は生じるはずです。

気付きのアンテナを、オンライン英会話は広げる可能性があります。
そして、英語のアンテナの<感度>を成長させると考えられます。
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