【長野】救急情報カードを配布 県こども病院が人工呼吸器患者用

中日新聞
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 県立こども病院(安曇野市)は、人工呼吸器をつけた
在宅の子どもの保護者に、救急隊や医師と連携を取りやすくするための
「救急情報提供カード」を配った。
心肺停止などの緊急時に冷静に状況を伝えてもらう。

 カードはA5判。
表は、救急隊に子どもの情報や状況を伝えられるよう、
名前などの記入欄がある他、状況説明の例文が載っている。
裏には、かかりつけでない医師にも分かるよう、
疾病名、手術歴、気管切開の有無などを記入する。
搬送先希望の病院と消防局は、速やかに処置に移れるよう、
患者の住所や注意すべき点などを共有する。
保護者、消防局、病院が一体となり、緊急時に備える。

 カードは、こども病院が管理する人工呼吸器を使う
中・東・北信地方の十九人の保護者が受け取った。
うち松本市内の母親一人は八月から利用しており、
「動転して生年月日が言えなくなりそうだったが、
カードを見て伝えられた」と話した。

 こども病院は、県内の他の病院でも同様のカードを導入してもらえるよう働き掛けていて、
南信地方の病院からは既に問い合わせがあるという。

 患者支援・地域連携室の牧内明子看護師長(48)は
「講演先で、他院の保護者からも欲しいと反応があった。
少しでも早く処置できるようになれば」と話した。
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