無届けの保育施設で乳児死亡、遺族が提訴へ

TBS NEWS i
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 無届けで営業していた群馬県の保育施設で赤ちゃんが死亡する事故があり、
遺族が近く、施設側や施設の開業を指導したNPO法人などに対し、
損害賠償を求め、東京地裁に提訴することがわかりました。

 生後わずか4か月で亡くなった馬場苺果ちゃん。
去年12月、両親が預けていた群馬県の保育施設で亡くなりました。
深夜に迎えにいった両親が異変に気づき、救急搬送されましたが、手遅れでした。

 「だっこしたときには冷たくて、預けたときの自分の子どもじゃなくて」(苺果ちゃんの母親)

 両親はその後、苺果ちゃんを預けていたのが無届けの施設だったことを知ります。
1日の保育人数が6人以上の場合は都道府県への届け出が
児童福祉法で義務づけられていますが、
施設はこれに違反、さらに保育士を1人も雇っていなかったことが、
群馬県の調査でわかったのです。
当時、施設では14人の子どもを預かっていて、
施設の責任者は「全員寝ているように見えた」と話したということです。
両親は損害賠償を求め、東京地裁に提訴することを決めました。

 「娘を返してほしいんですけど、無理なことなので、
(施設側には)悔い改めてほしいですね」(苺果ちゃんの父親)

 遺族側は、都内にあるNPO法人が施設の開業を指導し、
名義を貸しているとして、あわせて提訴する方針です。
このNPO法人が名義を貸している千葉県の保育施設でも、
おととし、生後4か月の赤ちゃんが寝ている最中に死亡する事故が起きていて、
こちらの遺族も同時に提訴するということです。
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