三木市の就学前教育・保育 「幼保連携」向け出前講座

神戸新聞NEXT
------------------------------------------------------------------------------------------------
 兵庫県三木市が就学前児童の教育、保育について、
幼稚園と保育所の両方の機能を持つ「幼保連携型認定こども園」へ
移行する方向性を示していることについて、
市立幼稚園へ通う保護者らから疑問や不安の声が上がっている。
市は16日から希望する幼稚園などで出前講座を開き、
経緯や市の考え方を説明している。

 認定こども園は、保護者の就労にかかわらず就学前の子どもに
教育や保育を提供する▽地域の子育てを支援する‐という二つの機能を持つ。
三木市は、幼稚園と保育所が一体的な運営をする「連携型」を想定。
運営主体として一部市立を残すが、
数では民間の割合が多くなる、としている。

 18日に青山公民館で開かれた出前講座には、
乳幼児のいる親ら約20人が集まった。
保護者からは「市立幼稚園の教育方針が気に入っている。どうして民間主導なのか」
「市内全域で同じ教育、保育が受けられるのか」などの質問が相次いだ。
市の担当者は、保育を望む保護者の声や、
少子化で統廃合もやむを得ない状況などを説明し
「子どもを思う気持ちは市立も私立も同じ。
市立幼稚園のノウハウを組み込んだカリキュラムをつくり、
どの園でも守ってもらうように指導する」などと話した。(中川 恵)
------------------------------------------------------------------------------------------------