児童、認知症を紙芝居で学ぶ

YOMIURI ONLINE
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「家庭や地域の協力必要」中津市、今津小で特別講座

 認知症についての特別講座が中津市の今津小で開かれ、
6年生36人が紙芝居で学んだ。

 高齢化を迎え、世界的に増加する
認知症への理解を深めてもらおうと、市が初めて企画した。
市介護・高齢者福祉課の担当者が、
認知症のおばあさんがいる家庭の様子を描いた紙芝居を紹介。
児童らは「じっくり話を聞き、一緒に散歩したり、
いい所を褒めたりすれば、おばあさんは落ち着く」
というメッセージにうなずいていた。

 同課の栗山昌也係長が、認知症の中でも特に増えている
アルツハイマー型について説明。
「これからお年寄りが増え、認知症の人も増加する。
家庭だけでなく、地域の力を合わせて助け合うことが必要になる」と強調した。

 県高齢者福祉課によると、県内の認知症の高齢者は
2012年に3万2000人、
2025年には約1・5倍の4万7000人に達すると推計されているという。

 県は早期発見や診断体制を充実させるため、
認知症医療の研修を修了するなどした医師を
「大分オレンジドクター(もの忘れ・認知症相談医)」として登録し、
相談窓口とする制度を1月から開始。
2017年度末までに500人の登録を目指している。
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