性同一性障害男性が子どもの戸籍手続き

NHK NEWS WEB
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「性同一性障害」で戸籍の性別を変えた男性を
子どもの父親と認めた最高裁判所の決定を受けて、
この男性が、25日、地元の市役所で
子どもの父親の欄に自分の名前を記載するための手続きを行いました。

手続きをしたのは「性同一性障害」で戸籍の性別を変更した
兵庫県宍粟市の31歳の男性で、2人の子どもや妻と市役所を訪れ、
現在、空欄になっている長男の戸籍の父親の欄に、
自分の名前を記載するよう届け出を行いました。
最高裁判所は、今月、この男性の妻が第三者から
精子の提供を受けて出産した子どもについて、
「血縁関係がなくても父親と認めるべきだ」という初めての判断を示し、
男性を父親と認める決定を出しています。
25日の届け出は受理され、男性の本籍地の
東京・新宿区に送られて戸籍が訂正される見通しです。
最高裁の判断を受けて、法務省は、
同じようなケースで生まれた子どもの戸籍について、
現在、対応を検討しているということです。
手続きを行った男性は、「まだ不安のほうが大きく、
子どもの父親の欄に早く自分の名前が書かれた戸籍を見て妻と喜びたいです。
ほかの性同一性障害の夫婦の子どもも嫡出子として認められるよう
国には早く通達を出してもらいたい」と話していました。
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