学力テスト:復習…学校と児童生徒に実感の差 クロス集計

毎日新聞
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 学校が、授業の最後に学習した内容を振り返る復習に「力を入れている」と考えていても、
児童生徒はあまり実感していないことが、文部科学省が
25日に発表した2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の
クロス集計(テスト結果と質問紙調査の分析)で分かった。
「総合的な学習の時間」などでも同様の傾向がみられ、
文科省は「子供が実感できるよう、
すべての教員による明確な取り組みが必要だ」としている。

 今年度の学力テストでは、学習意欲や生活習慣を尋ねる
質問紙調査の項目を例年の2倍程度に増やし、より詳細な実態把握を狙った。
新学習指導要領のポイントである「授業の最後に学習したことを振り返る活動」を
「よく行った」と回答した学校で、児童生徒の実感を分析したところ、
中学生の43%、小学生の21%が「当てはまらない」などの否定的な回答だった。
「総合的な学習の時間での探究活動(調べ学習など)」でも、
中学生の41%、小学生の34%が同様に回答。
文科省は、学級によって取り組みにばらつきがある可能性があるとみている。

 生活習慣や経済力と学力の関係では、
テレビゲームの時間が長い児童生徒や就学援助を受けている
児童生徒の比率が高い学校では、
いずれも正答率が低く従来通りの傾向だった。【福田隆】
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