禁煙教育幼少期から 八重瀬でプロジェクト

沖縄タイムス
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 たばこの被害から子どもを守るために、
地域全体で一斉にたばこを吸わせない環境をつくる
八重瀬町立白川小学校(榮野元康一校長)区「無煙化社会推進プロジェクト」の
本年度の委員会(金城幸善委員長)が20日、同校であった。
自治会や教育委員会、商工会などから26人が参加。
学校や家庭、地域が一体となり幼少期からの禁煙教育の必要性を確認した。

 6年かけて無煙化を目指すプロジェクトは2012年4月に開始。
この日は児童や保護者を対象にした7月のアンケート結果が報告されたほか、
年明けに町商工会の協力で事業所アンケートをする方針も示された。
参加者は禁煙に関する意見を自由に出し合った。

 副委員長の榮野元校長は「未来ある子どもたちの
健康づくりに教育の責任は大きい。
たばこの害について計画的に継続的に教えていきたい」と語った。

 金城委員長は喫煙率低下には18歳までに吸わない取り組みが重要だと指摘。
「知識はあっても誘惑に負けるのがたばこ。地域一体の取り組みが大事」と話した。

「受動喫煙ある」66% 児童・保護者アンケート
家庭内が半数超え


 八重瀬町立白川小学校の全児童に受動喫煙を尋ねたところ、
「毎日ある」(13・9%)と「たまにある」(52・2%)と答えた
児童の合計が全体の約66%に上ることがアンケートで分かった。
場所は、生活の基盤である家庭内を挙げた児童が半数以上いた。
「無煙化社会推進プロジェクト」では、
家庭での受動喫煙防止にも力を入れたい考えだ。

 アンケートはプロジェクト事務局の県総合保健協会が7月に実施。
児童の94・2%(490人)と保護者の83・5%(335人)が回答した。

 児童本人の喫煙経験の質問には「1度だけある」6人、
「何回かある」5人の計11人が回答。
このうち8人は小学校入学前に喫煙したことも分かった。

 また、ニコチン依存について「たばこを1度吸うとやめられなくなる」と理解している子は、
最も高かった6年の83・8%を除くと、全体で7割前後にとどまった。
1年生70・7%、2年生65・7%と低学年ほど低い傾向もあった。

 同協会はニコチン依存の正しい知識の普及など喫煙防止教育を、
就学前の早い段階で行う必要性も浮き彫りになった、としている。
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