福島の被災地にリンゴ「元気便」 避難者団体など、南相馬市の幼稚園に

Doshin web
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 福島の子どもたちに元気を届けたい-。
青森中央学院大学の学生団体と青森市の震災避難者の団体が
16日、福島県南相馬市の幼稚園に、青森リンゴやお菓子を詰めた「元気便」を送った。
「おいしいリンゴを食べて大きくなって」という本県の子どもたちのメッセージも添えた。

 元気便を送ったのは、同大学生団体「ふっこう会」と、
県外から青森へ避難している人でつくる「つながろう会」。
つながろう会手芸部のメンバーで、南相馬市出身の新川真由美さん(49)の紹介で、
鹿島幼稚園(園児数108人)と八沢幼稚園(同33人)に元気便計7箱を送ることにした。
新川さんによると、鹿島幼稚園の隣には仮設住宅が並び原発避難者らが居住。
八沢幼稚園は、津波被害がすぐ近くにまで及び震災後、園児数が減ったという。

 大学本部棟で行われた出発式では、ふっこう会の森下翔太さん(3年)が
「青森にも福島の皆さんが元気に過ごすことを祈っている仲間がいることを伝えたい」
と元気便の目的を説明。
青森中央短期大学付属第一幼稚園の子どもたち25人が
「おいしいリンゴを食べてください」とメッセージを読み上げ、
新川さんは「これがきっかけで幸せの輪が広がれば」と願いを込めた。

 ふっこう会発足に関わったグェン・チ・ギア青森中央学院大講師(ベトナム出身)は
「今後も被災地に元気便を届けたい」と意欲を示した。

 元気便の費用は、ふっこう会がベトナムコーヒーなど販売した収益や、
つながろう会が手芸品を売った収益の一部から出した。
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