47NEWS様
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将来の妊娠に備え、健康な独身女性が若いうちに
▽使用例は皆無
はらメディカルクリニック(東京都渋谷区)では、
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将来の妊娠に備え、健康な独身女性が若いうちに
卵子を凍結保存することを認めるガイドライン(指針)を
日本生殖医学会が11月にまとめた。
「卵子の老化」が話題となる中、保存を考える女性は少なくない。
将来には「当たり前になるだろう」と話す産婦人科医もいる半面、
出産に結びつく医療となるのか、疑問を呈する医師もいる。
▽毎月3人
大阪市西成区のオーク住吉産婦人科。
▽毎月3人
大阪市西成区のオーク住吉産婦人科。
培養室に置かれた顕微鏡の横に、ピンク色の金属製容器が並ぶ。
15個の容器は液体窒素で満たされ、凍結された卵子が保管されていた。
同産婦人科では、卵子凍結技術の発達や、
同産婦人科では、卵子凍結技術の発達や、
保存を認める海外の動向を踏まえ、2010年11月に1例目の卵子凍結に踏み切った。
以来、約70人の卵子を凍結。
13年に入ると急増し、毎月3人ほどのペースだ。
依頼女性は40歳前後が多い。
1回で10個ほどの卵子が採取でき、15個を採取するモデルケースでは、
1年間の保管料を合わせて初期費用は約43万円だ。
「数年以内に当たり前のことになるのではないか」と
「数年以内に当たり前のことになるのではないか」と
同産婦人科の 船曳美也子 (ふなびき・みやこ) 医師は話す。
職場でキャリアの基礎を築く20代後半から30代前半は、女性の生殖年齢と重複する。
「女性にとって困る問題だ。卵子凍結は女性の社会進出を支える技術だ」と力を込める。
▽使用例は皆無
はらメディカルクリニック(東京都渋谷区)では、
10年10月以降、計32人の女性の卵子を凍結。現在も29人分を保管する。
だが12年8月、新たな受け付けを中止した。
原利夫 (はら・としお) 院長は「キャリアのある女性が卵子を保存し、
原利夫 (はら・としお) 院長は「キャリアのある女性が卵子を保存し、
1、2年のうちにパートナーを探すという状況を想定していた」と振り返る。
だが結婚に至るケースは少なく、凍結卵子の使用例は皆無だ。
原さんは「女性は卵子を預けたことで安心するのかもしれないが、
原さんは「女性は卵子を預けたことで安心するのかもしれないが、
パートナーはすぐに見つからない。
問題を先送りできるが、出産につながらない」と中止の理由を説明する。
トラブルも起きた。
トラブルも起きた。
クリニックでは、凍結卵子の保存期間は、
高齢出産に伴うリスクを避けるため45歳の誕生日までとし、
それを過ぎれば破棄するとの契約だ。
だが実際に保管期限が近づくと、破棄に難色を示す女性がいた。
45歳以上でも保管をしてくれる別の施設へ卵子を移す女性や、
45歳以上でも保管をしてくれる別の施設へ卵子を移す女性や、
海外に持ち出し妊娠を試みた女性もいた。
「年齢を制限しても、抜け道はいくらでもある」と、
安全に実施できるかどうか懸念があったという。
「学会の指針はできたが、医師として安心して実施できる段階ではない。
「学会の指針はできたが、医師として安心して実施できる段階ではない。
ビジネスとしてはよくても、医療ではない」と原さん。
社会での議論が不十分だとして「学会だけでなく、
政治家や宗教界などからも、もっと発言してほしい」と訴えた。
▽ライフプラン
東京都内の会社員女性(39)は
▽ライフプラン
東京都内の会社員女性(39)は
「保険のようなものだと思うが(出産の)可能性は残したい」と卵子凍結を真剣に検討する。
一方で、加齢に伴い妊娠が難しくなることをもっと早く知りたかったとの思いもよぎる。
「学校で学ぶ場があったらよかった。
知っているのといないのとで違いは大きい。
ライフプランを組むこともできる」と話す。
高齢出産に詳しいジャーナリストの 河合蘭 (かわい・らん) さんは
高齢出産に詳しいジャーナリストの 河合蘭 (かわい・らん) さんは
「卵子を凍結してもパートナーが都合よく見つかるとは限らないし、
高齢出産のリスクもつきまとう。
もっと結婚しやすく、出産してもキャリアが築きやすい 社会にすることが大切だ。
女性自身にも努力が必要だろう」と話している。
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