北海道内181保育所 法令違反で労働局が是正勧告 無協定や時間外不払い

Doshinweb
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 北海道労働局は27日、道内の保育所220カ所を対象にした立ち入り調査などで、
全体の82%の181カ所で労働基準法などの法令違反が見つかり、
是正勧告したと発表した。
北海道労働局が保育所を集中的に調査して勧告を行うのは初めて。

 労働局は併せて、保育所を認可する道と札幌、旭川、函館の
各市と認可保育所でつくる北海道保育協議会に
労働条件の改善を求める異例の要請を行った。

 法令違反の内訳は、労使協定の締結や協定締結の届け出をせずに
時間外労働を行わせたなど法定労働時間に関する違反が133件で最多。
「労働契約を結ぶ書面で労働条件を明示していない」が71件、
「時間外労働の割増賃金を払っていない」が36件。
調査対象は認可保育所161カ所、認可外59カ所で、
違反は認可140カ所、認可外41カ所だった。

 札幌市内では、保育士に月30時間の時間外労働があったにもかかわらず、
基本給に含んだ「固定残業代」しか支払わず、
割増賃金が労働実態に見合っていない保育所があった。
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