ママの努力も肝心? 子どものアレルギー体質を改善する方法3つ

マイナビニュースライフ
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【ママからのご相談】

3歳のアレルギー持ちの男の子をもつ母親です。
乳製品や魚、小麦製品をまったく食べることができません。
病院からの薬をもらって飲んでいますが、
親としては、「いつか、これらの食べ物が
食べられるようになってほしい」と思っています。

薬以外に何か対策などがあれば、教えて下さい。

A.慌てず、急がず、長期戦で! 子供の成長を信じましょう。

アレルギー体質のお子さんを持つお母さんは、
毎日が「毎日食べなければならない、
食べ物との戦い」と言ってもいいでしょう。

私の娘と仲が良いイギリス人のお友達も、
相談者のママさんのお子さん同様、生まれた時から
乳製品、魚、小麦製品を全く食べる事が出来ないお子さんでした。
しかし、そのお友達は、9歳の誕生日が過ぎた今は、
白身魚以外の食品は全て食べる事が出来る子供に成長しました。

もちろん「自然に任せて」という事だけではなく、
そこには、長いお母さんの戦いがあったことは言わずもがなです。

今回は、このお母さんの“アレルギーとの長い戦い”の
過程をご紹介したいと思います。

●漢方との出会い

エミーちゃん(仮名)は、母乳を与えると
体が真っ赤になって(かゆみも出て)、
全く寝る事もできなかった赤ちゃんでした。

お母さんは、食べ物によるアレルギーであろうと察知して、
すぐに病院に連れて行ったそうですが、
お医者さんからは、食べ物のアレルギーではないと断言されたそうです。
なのに、日が過ぎてもその症状は悪化するばかりでした。

次に頼ったのは、自然療法「ホメオパシー」。
その病院では、食品アレルギーと診断され、
母乳を与えたいのであれば、お母さんの食事は、
野菜とお米だけにしなさいという指示がだされたそうです。
お母さんが飲むようにと、レメディーも渡されたそうですが、
エミーちゃんのお母さんは、それを飲むのを止めてしまったそうです。

しばらくたって、見かねたエミーちゃんのお父さんが、
中国で長い間、中国医学を学んだというイスラエル人の中国医師を探してくれました。
その先生の元を訪ねると、エミーちゃんに
毎日3回飲ませるようにと漢方薬を配合してくれたそうです。
お母さんが先生に言われる通りに、注射器にいれた漢方薬を飲ませると、
1日後には、ピタッと肌の赤みも、かゆみも収まったのでした。

●とにかく自然に。そして、少しずつ……

エミーちゃんは、大人でもとても苦くて飲みづらい漢方の薬を、
飲み続けていましたが、3歳になると「この薬は、もう飲まない!!」と、
自分から突然宣言。
子供の主張を大切にするお母さんは、エミーちゃんが、
「薬飲みません宣言」をしてから、少しずつ漢方の量を減らして、
1か月後には薬は一切飲まなないようになったそうです。

●子供の成長を信じる

お医者さんからも、漢方医からもダメだしされていましたが、
「美味しい魚介類、チーズやパンなど、
絶対にいつか味わえるようにしてあげたい!」
そのお母さんの強い思いから、エミーちゃんのお母さんは、
毎日の食事に、ゴマ粒ぐらいの量から少しづつ、
アレルギー対応の食べ物を毎食そっと混ぜて食べさせていったそうです。

アレルギーがまったくでなかったかといえば、
勿論そんなことはなく、アレルギー反応が出た時は、
バスタブに温かいお湯を入れて、1、2時間つからせて、
背中をさすってあげながら落ち着かせていたそうです。
そして、9歳の誕生日を迎えたエミーちゃんは、
小麦粉100%、チョコレート、生クリームたっぷりの
ケーキを食べられるまでに成長しました!

ちなみに、エミーちゃんのお母さんが、
アメージングだと言ってそっと教えてくれたのですが、
イスラエル人の漢方医の先生が、
「6歳の誕生日を迎えた時に、ピーナツを与えてみなさい。
きっと問題なく食べられますよ」と助言してくれたそうです。

アナフィラキシーショックなど、
危険度が高いアレルギー反応が多い食べ物の一つ、“ピーナッツ”ですが、
その言葉を覚えていたお母さんは、その言葉通り、
6歳の誕生日にピーナッツを与えてみると、
なんとピーナッツは問題なく食べることができたそうです! 

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エミーちゃんのお母さんの努力は、なんと9年間。

長い年月を経て、アレルギー体質を克服させることができたのは、
お母さんの「愛」と「子供を信じる心」が、一番重要な薬だったのかもしれません。
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