学校保健室に男性養護教諭 全国で採用進む

神戸新聞NEXT
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 幼稚園、小中高校の保健室で児童・生徒の健康管理を担う養護教諭に、
男性の採用が進みつつある。
かつては女性の専門職だったが、文部科学省によると、
2009年度までに全国で正規教諭は30人前後に伸び、11年度は40人を超えた。
兵庫県も13年度に1人を採用した。
男子の悩みの相談相手として期待されている。(津谷治英)

 養護教諭は、戦前の「学校看護婦」に始まり、看護婦資格が条件だった。
1947年制定の学校教育法で養護教諭と規定。
その後、一般大学で資格取得が可能となり、事実上性差は撤廃された。
ただ職務に女子の内科健診があり、依然、男性進出の壁は厚かった。

 一方、不登校やいじめが深刻化する中、保健室は心のケアも担うようになった。
兵庫県教育委員会のいじめ対応マニュアルでも養護教諭の役割は増し、
男性の相談相手は重要になっている。

 近大姫路大学の北口和美特任教授(養護学・看護学)は
「子どもの健康課題は時代とともに多様化し、
今は心のケアや性の悩みへの対応も求められる。
男子には男の先生の方が話しやすい内容もあるだろう」と説明する。

 国は児童数851人以上の小学校、生徒数801人以上の中学校で
複数の養護教諭配置を義務付ける。そこで男女で職務分担する動きが出ている。

 兵庫県が採用した加古川市立神吉中の梅田裕之教諭(31)も女性とペアを組む。
「やりがいのある仕事。自分に続いてほしい」と話す。
県教委体育保健課は「性別に関係なく、
意欲的で優秀な人材を採用していきたい」としている。
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