やりがちだけど実は「子どものわがままが悪化しやすい」親の態度

日刊アメーバニュース
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子どもは、家でも外でも「お菓子買って!」「まだ遊びたい!」
「これ食べたくない!」などとわがままを言いませんか? 
しかも、キーキー声で。耳障りで、本当にイライラしますよね。
わがままを言われたとき、あなたはどうしていますか? 
途中で折れてしまったり、わがままを我慢しても褒めなかったり、そのときだけ叱ったり……、
そもそも、大人によってしつけが違ったりしていませんか?
実は、親がこのような態度だと、さらに子どものわがままが悪化してしまうので、
やめた方がいいです。それはなぜか? 
今回、幼児教育の専門家で『エンピツらんど』創業者でもある筆者が、
この理由をお伝えします。

■1:途中で親が折れてしまう

まずは、子どもがお菓子やおもちゃ売り場で大騒ぎしたとき、
出かける前は「おもちゃ買わないからね」と約束していたのに、
それを撤回して「じゃあ、ひとつだけ買ってあげるから泣き止みなさい」
などとやっていませんか?
このとき子どもは、“大騒ぎして泣けば親は買ってくれる”としっかり学習してしまいます。
すると、それからが大変です。
出かける度に、毎回毎回買ってくれるまで泣き叫びます。
泣き声も、毎回バージョンアップしていきます。
すると、完全に親が子どもの手のひらで踊らされてしまっている状態に……。
また、「早く片付けなさい」と言ったあとに結局、親が片付けることはないですか?
例えば、バスの発車時刻が迫っているのに、部屋におもちゃが散乱しているとき。
子どもに「まだ遊んでいたい!」と駄々をこねられたら、前言撤回しがちですよね。
しかしこんなとき、子どもに痛い思いをさせなくてはいけません。
「もう出かける時刻過ぎそうだからお母さんは先に行っているね」と
ドアから出る振りをしましょう。
子ども一人では、バス停まで行けません。
だから、大慌てで片付けて飛び出してきます。
他には、バスに乗り遅れて幼稚園を休む、というような荒療治をしてみてください。
要するに、親が約束をひるがえさないことが大事なのです。
買わないと言ったら絶対に買わない、鼻血を出しても買わない。
●時に家を出ると言ったら絶対に出かける、
どんなに騒いでも”アカンものはアカン”のです。
会津藩の子弟教育”ならぬものならぬ”の精神を親が貫きましょう。
そうすると、子どもはダメなものはダメなんだと思うようになります。

■2:わがままを我慢しても褒めない&わがままを言ったときだけ叱る
次に大切なのは、お菓子買ってほしかったのに我慢できてえらいね、と褒めることです。
親はつい、やってはいけないことをしたときだけ叱りますよね。
ほとんどの親が、子どもが何かを改善してもほめません。
散らかしているときだけ「どうして散らかすの、早く片付けなさい!」と怒り、
片付いているときは知らんぷり。
これでは、子どもだって面白くありません。わがままもやめないでしょう。
よって、わがままを我慢するといった”ちょっとした努力”はしっかり認めてあげてください。
すると、子どものモチベーションもアップしますよ。

■3:大人によってしつけが違う

ママは食べ物を残すと怒るけど、パパは「嫌いなもんなんて残せばいい」と言う。
ママはクリスマスとお正月だけしかおもちゃを買わないと決めているのに、
訪問するたびに祖父母はおもちゃを湯水のように買い与える。
このように、身内でしつけ方針が一貫していないと、
子どもは誰の言うことを聞いたらいいのか、混乱します。
子どもに我慢させることを学ばせたいのに、孤軍奮闘ではうまくいきません。
わがまま言いたい放題の子どもになりやすいです。
子どもに対するしつけの方針は、家族の中で一致させましょう。
もし、お姑さんに言いにくいのならば「いつもありがとうございます! 
お誕生日やクリスマスにまとめてビックなプレゼントを頂けると嬉しいです!」
とさりげなく伝えてみては?

以上が、子どものわがままがひどくなりやすい親の態度でした。
そもそも、わがままを言うことは決して悪いことではありません。
見方を変えると、わがまま言えるなんて、素晴らしいことと言えます。
というのも、自分の意見を言わない&嫌なことを断れないなどの
”感情を押し殺す癖”をつけてしまうと、これから生きていく上で苦労しやすいからです。
そう考えると、自己主張できることはとても素晴らしいことに思えますよね。
しかし、それを全部受け入れることは絶対によくありません。
我慢することを教えていくことは、子どもの耐性(我慢する力)を作る上で
とても大切なことです。ぜひ、上記の態度を改めてみてくださいね!
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