幸福度、福井が初の総合トップ 日本総研14年版

中日新聞
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 県は二十四日、シンクタンクの日本総合研究所(東京、寺島実郎理事長)の
「全47都道府県幸福度ランキング二〇一四年版」で、
福井が初めて総合一位になったと発表した。
分野別では「文化」が三十八位だったが、
「仕事」と「教育」が一位になり、全体を押し上げた。

 ランキングは、日本総研が既存の統計データ六十指標を用いて分析した。
指標は、一人当たりの県民所得や食料自給率、財政健全度など
基本の五つに加えて、健康、文化、仕事、生活、教育の各分野で十ずつあり、
ほかに追加が五つある。

 福井は、仕事分野ではインターンシップ(就業体験)実施率が一位、
障がい者雇用率は二位。
教育分野では、社会教育費が一位で、学力は二位。
文化分野では、書籍購入額が四十三位、外国人宿泊者数は三十六位だった。

 総評は「幅広い分野に強みを持つ。働く意欲の高い地域性と
充実した労働環境を有する強みがある」と評価。
一方で、多数の原発が立地して経済の先行きが不透明な点に触れ、
「新しい産業基盤を構築することが重要」と指摘している。

 西川一誠知事は「県民の日々の努力や政策の成果が認められた。
これからも幸福度の向上をさらに高いレベルで追求し、
成果を次世代に引き継いでいきたい」と談話を発表した。

 ランキングは、書籍として東洋経済新報社から二十六日に発行される。
福井は同じランキングの「一三年版」で三位、
法政大の坂本光司教授が一一年に発表した
「47都道府県の幸福度研究成果」では一位になっている。
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