障害持つ子供の防災教育考える 県立舞子高生と特別支援学校教員ら 兵庫

msn産経ニュース
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 県立舞子高校環境防災科(神戸市垂水区)の教員・生徒と、
県内の特別支援学校4校の教員が、
障害を持つ子供たちへの防災教育を進める実行委員会の会合が
30日、舞子高で開かれた。
共同学習など昨年の活動を検証。
「防災につながる相互理解が交流で深まったが、
今後は地域に広めていくことが課題」との意見が相次ぎ、
今年も引き続き取り組みを進めていくことにした。

 東日本大震災では障害者や高齢者ら
「災害時要援護者」の死亡数が、一般住民の約2・5倍に上ったとされる。

 そこで、舞子高と、こばと聴覚(西宮市)▽芦屋(芦屋市)
▽視覚(神戸市垂水区)▽神戸聴覚(同)-の
県立特別支援学校4校は昨年1月に実行委を設立。
環境防災科の生徒が特別支援学校を訪れ、
クイズやワークショップなどを通じて防災を考える共同学習を行った。

 この日は教員ら17人、環境防災科の生徒3人が参加。
教員からは「交流で生徒同士の距離が縮まった。
今後も続けることが大事」などと評価する声が上がった。
参加した環境防災科2年の大西莉加さん(17)は
「同じ障害でもいろいろなタイプの子供がいる。
地域全体でそのことを理解しないと災害時に動けない」と指摘した。
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