幼保小、教員連携へ 来年度にも研修拠点 幼児教育を充実 静岡

msn産経ニュース
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 県は幼稚園、保育園、小学校の教員間で連携して
幼児教育の課題を共有するための研修拠点を、
早ければ来年度中にも県総合教育センター(掛川市)内に設置する。
研修拠点設置に向けて、来年度、幼保小の関係者らで課題を
話し合うための協議会を開く。
小学校に入学した児童が授業に集中できない「小1プロブレム」は
全国的に課題となっており、幼保小で行政の担当部署は異なるが、
縦割りを超えて幼児教育を充実させる考え。

 これまで、幼保の教育は県の健康福祉部や県教委が担当、
小学校については市町の教委が担当するなど、
縦割り行政によって、教員間の研修や連携がしづらかった。
教育センター内に設置する研修拠点では、
こうした縦割りの弊害を排して、今後、増加が予想される
幼保両方の教員免許・資格を持つ認定こども園の教員の研修も
スムーズに行うことができるようになる。

 県教委によると、私立の幼稚園では体育や
英語教育に力を入れるなど特色ある早期教育を売りにしている例も多いが、
小学校の教員は「幼保の先生には基本的なしつけを教え込んでほしい」などの
要望を持っており、教員間で意思の疎通ができていない現実がある。

 来年度開く協議会では、「子供が小学校に入学してもスムーズに
学習に取り組めるようにするために幼保で何を教えるべきか」などを話し合う。
県教委の担当者は「たとえば特別支援学級の指導になれた小学校の教員が、
発達障害のある幼児への接し方などを
幼保の教員に教えることもできる」と期待している。

 県単位で幼保小の教員が研修する拠点を設置している例は他県でも少なく、
県教委では、福井県が福井市に平成24年11月に設置した
「幼児教育支援センター」に視察に行くなど、
福井流の幼児教育支援を“手本”としている。

 福井県の担当者によると、同センターは、幼保小の教員間で
それぞれ教えている学習内容を教え合うなどの研修や、
保護者や幼保小の教員への家庭教育についての
アドバイスなどが行われているという。
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