【神奈川】少人数教育 習熟度別効果を検証

東京新聞
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 川崎市の福田紀彦市長が公約に掲げた小中学校の習熟度別学習をめぐり、
渡辺直美教育長は三十日、二〇一四年度に研究協力校を設けて、
習熟度別も含め少人数教育の効果を検証したい考えを示した。 (山本哲正)

 福田市長の教育現場視察に同行して訪れた市立中原中学校で、
教育委員、学校関係者との懇談の席上、明らかにした。
「少人数教育は一部導入しているが、
習熟度別は効果の検証が足りない」(渡辺教育長)のが理由。
習熟度別の導入を前提とせず、是か非かの検討も含めた研究を想定し、
予算化に向けて動いていると明かした。

 懇談でこの問題に関し、吉崎静夫教育委員は、習熟度別には問題もあるが、
分からない子がいた時に基礎に戻る場合があるなどとして
「絶対に習熟度別はダメとするのはどうか」と部分的導入に前向き。
数学を担当してきた中原中の新谷誠教頭は、
過去に習熟度別を実施した際、苦手な子ばかりのクラスは
授業を成り立たせることが難しかったという。
一方、無作為な少人数教育では、
得意な子もいて教え合うため教員は苦手な数人への指導で間に合うといい、
「いろんな発想が出ることが勉強になるという生徒もいる」と効果を語った。
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