サテライト保育所 開所 江東区 全国初

東京新聞
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 保育需要が急激に高まる江東区の湾岸地域に
区が新年度から設置する「サテライト保育所」の開所式が二十八日あった。
認可保育所を地下鉄豊洲駅近くの分園と約二キロ離れた
有明のオフィスビル内の本園に分け、送迎バスで結ぶ。
保護者らは通勤などの際に分園で子どもを預け、帰宅時などに受け取る。
超高層マンションが完成するたびに数百世帯が流入し、
待機児童が集中するエリアならではの全国初の試みという。 (小林由比)

 運営は社会福祉法人高砂福祉会(千葉県流山市)。
分園でゼロ~一歳児四十九人、本園でバス送迎の二~五歳児二百六人と
徒歩で通える家庭のゼロ~一歳児の計十六人を保育する。
送迎バスは朝夕十分間隔で運行する。

 区は昨秋、新たに約千二百人を受け入れる保育所整備に乗り出し、
サテライト保育事業もその一環。本園は初めてオフィスビル三階のワンフロアを使う。
田渕泰紀保育課長は「すぐに設置できるようオフィスビルの
空きフロアを借りることに着目した。
十分な広さが確保でき、一施設で二百人規模の
子どもを保育できることもメリット」と話す。保育は四月一日から。

 分園については、設置予定の豊洲駅近くのビル一階が来秋まで空かないため、
近くに同面積のプレハブの建物を暫定的に設置してスタートする。
分園では本園で撮影した保育の映像をモニターで見ることができる。
副園長も常駐し、本園との連絡体制を密にするなどの工夫をしていくという。
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