【東京】目黒区の認可保育所 来月開所、間に合わず 仮施設で2カ月対応

東京新聞
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 四月一日に開所を予定していた目黒区の認可保育所が、
工事の遅れで開所が六月一日にずれ込むことがわかった。
親らは二カ月間、区が緊急措置として保育所から一・六キロ離れた
児童館内に設ける仮施設に子どもを預けたり、
育児休業を延長したりせざるを得なくなる。 (小形佳奈)

 開所が遅れるのは大阪市天王寺区の宗教法人が運営する
「蓮美(れんび)幼児学園西小山ナーサリー」(原町一)。

 区保育計画課によると、昨年七月に運営事業者が決まったが、
入札不調もあり、十一月半ばにようやく工事業者と契約した。
当初は三月末までに完成予定だったが、二月に入り区が法人に問い合わせたところ、
間に合わないことが分かった。
区は二月中旬、保護者あての内定通知書に
手紙を同封して開所が遅れる旨を知らせた。数人が内定を辞退したという。

 入所予定の四十八人のうち、二十人は直線距離で
一・六キロ離れた不動児童館に設ける仮施設に通う。
保育士の人数は認可保育所の基準を満たすが、
子ども一人あたりの面積は狭くなる。

 また、認可外保育所の扱いになるため、
認可保育所よりも保育料が高くなるが、
区は引き続き認可外など別施設に通う二十四人と合わせ、
差額の保育料を助成する。
残る四人は育児休業の延長などで対応して、六月の開所を待つ。

 震災復興や増税前の駆け込み需要で建設資材や作業員が不足しており、
各地で認可保育所の建設が遅れている。

 都内では世田谷区で三カ所、足立区で一カ所、
四月一日の開所予定に間に合わない認可保育所があることが判明している。 
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