神奈川・大和のプール事故 保育士に罰金50万円判決 「基本的注意義務に違反」 横浜地裁

msn産経ニュース
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 神奈川県大和市の学校法人西山学園大和幼稚園の室内プールで
平成23年7月、水遊びをしていた伊礼(いれい)貴弘ちゃん=当時(3)、
同市鶴間=が溺れて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた
相模原市南区の保育士、平有紀江被告(23)の判決公判が
24日、横浜地裁で開かれ、毛利晴光裁判長は
罰金50万円(求刑同)を言い渡した。

 毛利裁判長は量刑理由で、
「幼稚園教諭として基本的な注意義務に
違反したものと言わざるを得ない」と指摘する一方、
「プール内で園児らの安全を守るための教育、
指導などをほとんど受けておらず、
単独で自分のクラスのプール活動の実施を担当させられていた」と言及した。

 判決言い渡し後、毛利裁判長は「亡くなった、たっ君のこと、
残されたご両親のことを忘れず冥福を祈り、考えてください」と説諭した。

 判決などによると、新任教諭だった平被告は23年7月11日、
3~4歳の園児11人に水深約20センチのプールで水遊びをさせた際、
園児の行動への注意義務を怠り、遊具を片付ける作業に気を取られ、
貴弘ちゃんが溺れたことに気付かずに溺死させたとしている。

 一方、貴弘ちゃんの母、利奈さん(39)によると、
この日の判決を受け、同幼稚園から関係の保護者へ
「この裁判で元担任が発言した園の指導方法については、
残念ながら事実と異なる点が多く、園の指導方法については
今まで皆様にお伝えして参りました通りである事を再度お知らせ致します」
などとメールがあったという。
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