福岡の中学校で一斉に「昼寝の時間」

NHK NEWS WEB
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福岡県筑前町の中学校では、生徒が午後の授業に集中して臨めるようにと
全国でも珍しい一斉に昼寝する時間を設けました。

筑前町の夜須中学校では去年、生徒にアンケートを行ったところ、
3割以上が「睡眠が十分ではない」と回答しました。

中学校では、生徒の心身の成長を促すとともに
午後の授業への集中力を高め学力向上を目指そうと今年度から「午睡」、
つまり昼寝を一斉に行う時間を設けました。

対象はすべての生徒と教職員で、毎週月曜日と水曜日に、
昼休みが終わったあとの午後1時50分から10分間昼寝をします。

生徒たちは21日も教室のカーテンを閉めクラシック音楽が流れるなか、
机に顔を伏せたり目を閉じたりしていました。

3年生の男子生徒は「ふだんの睡眠時間は6時間で、
今までは午後の授業で眠くなることがあった。
午睡を取り入れてからは頭がすっきりするようになった」と話していました。

夜須中学校の山口聖二校長は
「昼食のあとの授業では集中力が続かず、どうしても眠くなる生徒がいた。
この取り組みで5、6時間目の集中力を上げ学力を高めていきたい」と話していました。

こうした取り組みは福岡県内では久留米市の県立明善高校で
9年前から行われていますが、
夜須中学校によりますと中学校では全国でも珍しいということです。
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