塾通いの子どもの夜食はどうすれば? 元五輪スタッフの管理栄養士がアドバイス

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子どもの生活習慣が多様化する中、成長に必要な栄養をバランスよく摂れるよう、
毎日の献立に知恵を絞る保護者も多いだろう。
元日本オリンピック委員会強化スタッフで、
現在はJリーガーやプロ野球選手への栄養・食事指導を行う、
管理栄養士の川端理香氏が、子どもの食事にありがちな保護者の悩みに答える。

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相談1:朝や昼ご飯は、炭水化物だけの食事になりがちです
炭水化物は、主にエネルギー源で、
それだけでは身体を成長させるための栄養素が不足します。
パスタや麺類をメニューに取り入れる場合は、
ソースや具に肉や野菜を加えて、身体を作るための栄養素である
たんぱく質やミネラルも、一緒に摂れるように工夫しましょう。

相談2:加工食品はよくないのでしょうか
加工食品を選ぶ際には、原材料名の表示をチェックし、
食品添加物の少ないものを選ぶとよいでしょう。
特に注意したい食品添加物は、ウインナーやカップラーメン、スナック菓子に含まれるリン酸。
摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害する困った存在です。
リン酸はゆでると溶け出ます。ウインナーもカップ麺もゆで汁を捨てて、
スープには新しいお湯を使うと、リン酸を減らせます。

相談3:塾通いをしていて夜食を食べたがります
消化のよいものを軽く、22時30分までに食べさせましょう。
夕食をしっかり食べてからの塾後の夜食なら、プレーンヨーグルトにはちみつ、きなこなど。
夕食がおにぎり程度なら、夜食は豆腐や鶏肉、野菜の鍋料理などがお勧めです。

時には、お子さまと一緒に食事を振り返ってみましょう。
今日一日何を食べたのかを思い出して、紙に書き出します。
書き出した材料を見て、たんぱく質(肉・魚介類・卵・大豆・乳製品)をチェックすれば、
身体作りの栄養素が摂れているかどうかがわかります。
親子のコミュニケーションにもなりますし、お子さま自身の食育につながります。
ぜひ実践してみてください。
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