【音更町】アレルギー対応 共通食提供 保育園で月1回

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 【音更】町は町立保育園で提供する給食について、
今年度から新たに、アレルギーの原因となる食材を取り除いて組み立てたメニューによる
「食物アレルゲン除去食」の提供を始めた。
月1回のペースでアレルギーのある子供にも、
ない子供にも共通の食事として提供、食育につなげる。
また、食物アレルギーの急性症状が出た場合に備えるための
保育士向け研修も行う予定。

 町内の保育園ではこれまで、アレルギーの子供は
保護者から聞き取りを行うなどして個別に給食からアレルギーの原因食物を除去したり、
メニューを変えたりしていた。

 近年はアレルギーを持つ子供も増えており、
除去食を通じて「子供たちに同じテーブルで同じメニューを囲んでもらおう」
(子ども福祉課)と企画した。

 19日には、除去食第1回としてトマトシチュー、きゃらぶきごはん、
オレンジのメニューで給食を提供。
本町地区の音更保育園(海藤啓子園長、園児76人)では、
子供たちが元気よく給食を頬張り、藤田萌々香ちゃん(5)は
「きゃらぶきごはんがおいしい。シチューのジャガイモも好き」と笑顔。
海藤園長も「みんなで一緒に食べられるのは良いと思う」と話していた。

 食物アレルギーでは、じんましんや息苦しさ、嘔吐(おうと)など
短時間で全身に症状が出る「アナフィラキシー」となる場合があり、
重度だとショック状態に陥って死亡するケースもある。
町は、このアナフィラキシーを一時的に緩和できる治療剤「エピペン」の使用について、
今年度中にも保育士向けに研修会を開催して対応を進める。

 町では「アレルギーのあるなしにかかわらず
子供たちには給食を楽しく食べてもらい、安全を守ることにつながれば」(同課)としている。
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