さいたま市、待機児童は128人 前年比11人増、最多は南区

埼玉新聞
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 さいたま市は23日、今年4月1日現在の認可保育所待機児童数が
前年同期比11人増の128人になった、と発表した。
2011年は143人、12年は126人、昨年は117人で、
待機児童数は毎年減少していたが、小幅ながらも増加に転じた。
区別の待機児童数は南区が最多の43人、浦和区31人、緑区23人、岩槻区11人と続き、
市内の全10区で待機児童が発生している。
年齢別では、2歳児が49人で最も多く、1歳児は46人、
3歳児が20人、4歳児は7人、ゼロ歳児が6人だった。

 市幼児政策課によると、4月1日現在、市内の認可保育所には3770人が新規入所した。
新規申込者数は延べ6451人で、昨年同期の延べ5805人から646人多くなっている。
市は4月開所の認可保育所として、新設7カ所、増改築3カ所を整備。
計672人の定員拡大を行ったが、入所希望者の増加には追い付かなかった。

 ただ、今年2月に発表した1次選考分の「入所不承諾者」は2155人と初めて2千人を突破し、
昨年同期の1685人より大幅に増えたにもかかわらず、
4月の待機児童数が急増する事態は避けられた。
同課は「昨年12月に全区に配置した保育コンシェルジュが
認可外保育所のナーサリールームや家庭保育室を積極的に
紹介したからではないか」と分析している。

 市は本年度、認可保育所の定員を810人増やすなど、
今年4月増加分を含めて計3600人の定員拡大を計画。
17年4月に待機児童を解消することを目指している。
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