津波死亡「日和幼稚園」控訴審結審…和解協議も

YOMIURI ONLINE
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 東日本大震災の津波で死亡した私立「日和ひより幼稚園」(宮城県石巻市)の
園児4人の遺族が園側を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の控訴審は
20日、仙台高裁(水野邦夫裁判長)で結審した。

 控訴審では、口頭弁論と並行して和解協議が3月に始まった。
この日の結審後も協議が行われたが、まとまらず、協議を続けることになった。
高裁は、和解が不可能と判断した場合、判決を言い渡す。

 園側は控訴審で、昨年9月の1審・仙台地裁判決が
「津波は容易に予見できた」とした点について、
「震災後の停電で津波に関する情報を収集できなかった。
仮にできても、園児が犠牲になると予測できなかった」などと改めて否定。
安全配慮義務違反はなかったとして1審判決の破棄を求めてきた。

 遺族側は、市内の他の私立幼稚園では、
近くの中学校に園児を避難させるなどして犠牲者が出なかったと指摘し、
「同様の対応を取れば園児は無事だった」と主張、控訴棄却を訴えていた。
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