児童の問題行動430件 京都・宇治市教委が13年度まとめ

京都新聞
------------------------------------------------------------------------------------------------
 京都府宇治市教育委員会はこのほど、
市立小中学校の児童生徒の2013年度の問題行動についてまとめた。
問題行動は小学生で年々増え、
09年度からの5年間で最多の430件(前年度比94件増)になった。
また児童生徒のインターネットが関わる問題行動は
前年度の4倍以上の139件に急増した。

 問題行動は、小学生の430件のうち、廊下を水浸しにするなどの
悪質ないたずらが最も多く61件だった。
生徒間暴力51件、いじめ37件、万引と器物破損が各20件と続く。
指導人数はのべ818人(同123人増)。うち343人を6年生が占めた。
対教師暴力が12件増の19件になるなど暴力事象が目立つという。

 中学生では829件(同123件減)。
生徒間暴力80件(同42件減)、喫煙62件(同23件減)、
悪質ないたずら43件(同48件減)。ほぼすべての項目で減少した。

 このほか、携帯電話やインターネットに関わる事象が139件(同107件増)。
11年度の16件から年々、急増している。
市教委は「小学校高学年以上にスマートフォンが急速に広がっている。
仲間同士のやりとりが、けんかに発展しそうになった」と説明する。

 児童虐待は前年の2倍近い113件。
いじめは軽微なケースも含めるようになり、3956件だった。
そのうち組織的継続的に指導している件数は、前年度とほぼ同じ68件だった。

 市教委は「問題行動が低年齢化するとともに、
同じ子どもが繰り返す傾向がある。
子どもの背景に注目しながら丁寧に指導していく」としている。
------------------------------------------------------------------------------------------------