【静岡】保育士資格取得へ 育児経験者対象に講座

中日新聞
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 県は八月下旬から、子育て経験を保育士資格の取得につなげられるよう
後押しする事業を県内十三市町で順次始める。
二〇一三年度に藤枝、富士両市でモデル事業として実施し手応えがあったため、
対象市町を拡大して本格化する。

 「子育てしながら資格を目指すチャレンジ応援事業」と銘打ち、
藤枝、富士両市のほか、浜松、磐田、袋井、沼津、熱海、三島、伊東、裾野各市と
東伊豆、西伊豆、松崎の各町で七月以降に募集する。
育児経験がある男女が対象。託児付き講座が二回計六時間、保育実習体験が計八時間。

 受講が直接資格取得に結び付くわけではないが、
保育士を目指すきっかけづくりや、弾き歌いや絵画表現といった
実技がある保育士試験の練習の場になる。

 一三年度のモデル事業には、定員計二十人の五倍を超える百十人の応募があり、
枠を拡大したが七十五人が受講できなかった。
受講者のうち、三人が保育士資格を取得した。

 県は同事業のほか、育児中の母親らが企業の商品開発に協力し、
対価を得る社会参加促進事業も拡大する。
参加市町を十から全三十五市町に広げ、参加者を募っている。

 県こども未来課の担当者は「子育てがプラス経験になり、
資格取得に役立つ尊い仕事だということを実感できる仕組みにしたい」と話している。
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