手作り保育実習室が完成 岐阜女子大生、5年かけ建築

中日新聞
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 岐阜市太郎丸の岐阜女子大学構内に、
県産のスギをふんだんに使った保育実習室「読み聞かせ絵本館」が完成した。
建築を学ぶ学生が授業の一環で五年かけて建築し、
保育を専攻する学生が地域の親子と一緒に使用する。

 絵本館は木造平屋約五十平方メートル。
外観は八角形で、内部に中二階があり、滑り台で降りて遊べる。
巨木の上に建てる「ツリーハウス」をイメージし、太いスギを柱に使った。

 床や壁は温かみがあり、落ち着いた木の香りに満ちている。
早速近所の乳幼児八人が訪れ、おもちゃの楽器を鳴らして遊ぶ様子に、
初等教育を学ぶ家政学部生活科学科四年の長谷川愛恵(よりえ)さん(21)は
「読み聞かせ以外にも、いろんな遊びを考えたい」と笑顔で話す。

 建築したのは、生活科学科住居学専攻の学生たち。
学内に保育専用施設がないため、五年前から県産材を使って建てることを計画。
地元の建築会社の協力で今月完成させた。
住居学専攻の学生の手による建築物は六棟目になる。

 大学によると、絵本館は保育実習や地域の親子が集う場として活用する。
生活科学科四年の栗本明里さん(21)は
「子どもたちが楽しんで遊んでくれればうれしい」と話していた。
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