本の魅力や楽しさ 広めてね 「こども司書」養成 三郷で講座始まる

東京新聞
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 「日本一の読書のまちづくり」を掲げている三郷市で、
読書活動を推進するリーダーを担う子どもを育成する
「こども司書」養成講座が二十一日、同市泉の市ピアラシティ交流センターで開講し、
受講生の児童三十五人が本や図書館の歴史などを学んだ。

 この講座は、学校や地域で本の魅力や読書の楽しさを広める施策の一環として、
市教育委員会が二年前から始めた。
三年目の今年は市立小学校の六年生三十五人が参加し、十二月まで十回受講する。
修了者には認定証が与えられ、市の読書推進イベントなどにも参加する。

 初回の講義に先立ち同センターで開かれた開講式では、
市教委の榎本幹雄教育長が「読書にかかわり、もっと自分を大きくしてください」と激励。
受講者代表の児童は「本を好きになる人が増えるよう頑張ります」と決意を述べた。

 講義では、講師の図書館司書が文字や紙、
本などの印刷物がどのように発展してきたのかなどを分かりやすく説明し、
児童らはメモを取りながら真剣に耳を傾けていた。

 三郷市では昨年、市議会が「日本一の読書のまち宣言」を議決。
本年度には市教委内に読書推進を担う新たな部署を設けるなど、
読書活動を推進している。 (竹内章)
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