【岡山】児童・園児 4人に1人虫歯

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 ◇昨年度学校保健概要

 ◇鼻などアレルギー増加傾向

 県教委は、県内の幼稚園児から高校生までを対象に、
疾病・異常の状況などをまとめた2013年度の「学校保健概要」を発表した。
幼稚園児、小学生で最も多い疾病・異常は「虫歯」。
歯磨き指導などで割合の縮小傾向は続く一方、治療率は伸び悩んでおり、
担当者は「小児医療費の補助制度などの紹介や啓発に力を入れたい」と話している。
(安田弘司)

 学校保健概要は、子どもたちの健康状態を把握する目的で毎年度実施。
県内全ての国公私立幼稚園、小学校、中学校、高校と特別支援学校で調査している。

 定期健診で医師などにより、疾病・異常と診断された割合を示す「被患率」では、
小学校(406校)で最多となった「虫歯」は26・4%。
「裸眼視力1・0未満」(19・9%)、慢性鼻炎や扁桃へんとう肥大などの
「鼻咽頭疾患」(17・3%)が続き、幼稚園(315園)も同順だった。

 中学校(174校)では「裸眼視力1・0未満」(23・2%)がトップで、
「虫歯」(17・5%)は3番目。高校(95校)は「矯正視力1・0未満」が最多となり、
「虫歯」(19・9%)が続く結果となった。

 虫歯については、中学1年生(12歳児)1人当たりの永久歯虫歯数で、
2004年度の1・70本(全国1・91本)から、
13年度は0・88本(同1・05本)と減り、学校種別の被患率も低下している。
しかし、治療を勧められ、その年の12月1日までに治療した割合は、
幼稚園児、小学生で60%台半ば、中高生では40%強にとどまっている。

 一方、学校医や保護者への調査で、
学校の把握したアレルギー疾患の児童生徒の割合は、
花粉症といった「鼻アレルギー」が、03年の9・5%から、
13年には14・7%と大きく増えたほか、目や皮膚などのアレルギーでも増加傾向だった。

 県教委保健体育課は「今後も推移を注意深く見守り、
健康維持に向けた教育や治療・対策に役立てたい」としている。
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