【佐世保・高1女子殺害】 「思春期の子供には身近な人の死の影響は大きい」 識者の見方

msn産経ニュース
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 長崎県佐世保市で同級生を殺害した容疑で逮捕された女子生徒(16)は
「人を殺してみたかった」と供述した。遺体の首を切断するなど特異性が際立つ。

 立正大の小宮信夫教授(犯罪学)は
「母の死をきっかけに母親がいる被害者に憎悪を募らせた結果の抹消願望と、
快楽殺人の混合型に至ったように見える」と指摘。
平成9年に起きた神戸市の連続児童殺傷事件の加害少年が
祖母の死をきっかけに精神的に不安定になった点を挙げ
「思春期の子供にとって身近な人の死は大きな影響がある。
周囲の大人が子供の視点で気を使うべきだった」とした。

 元家裁調査官の佐々木光郎・静岡英和学院大非常勤講師(少年非行論)は
「勉強面などで親の期待に応えたいという思いが強かったのではないか。
ありのままの自分を表に出せず母親の死などで抑え込んだものが爆発した」
と教育や家庭の環境の影響を指摘した。
生徒の供述にも着目し「他人への共感性が乏しい。
他人とうまく交われず、第三者から見ればささいな原因が
きっかけだったのではないか」と動機を推測した。
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