夏は公園の遊具もキケン!? 子どもがやけどをする意外な場所と対処法

日刊アメーバニュース
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【ママからのご相談】
先日、娘を車のチャイルドシートに乗せたところ、
急に泣きだしたので、「機嫌が悪いなぁ」と思いながら車を走らせ、
しばらくしてから降ろしてみると、
チャイルドシートの金具が肌に当たっていて、
やけどのように真っ赤になっていました。
幸い冷やしていたら赤味がとれたのでホッとしましたが、
まさかこんなところで……と怖くなりました。

●A. 真夏は公園の遊具や道路のアスファルト、
マンホールの蓋などにもやけどの危険が!

ご相談ありがとうございます、フリーライターのパピルスです。

娘さんのやけどが大事に至らなくて本当に良かったですね! 
夏のやけどというと、花火やバーベキューなど
火のあるところで起きるというイメージがありますが、
実は夏の屋外には、やけどにつながる場所がたくさんあるのです。

今回は、夏に気を付けたい子どものやけどについて、お伝えしたいと思います。

●夏のやけどはこんなところで起きている!

東京都が行った、乳幼児のやけどに関する調査
『日常生活における「ヒヤリ・ハット」アンケート』によると、
『火気を伴わないやけどの事例として、
公園遊具・機械式駐車場等の金属部分(147件)、
アスファルト(49件)』などの回答が寄せられています。

確かに、真夏の公園のすべり台や鉄棒などは
大人が触っても熱いと感じますが、どれほど高温になっているのでしょうか?
 調べてみると、真夏の直射日光で熱せられた遊具や
アスファルト、コンクリート等の計測値が見つかりました。一部をご紹介します。

・すべり台……55度~60度
・鉄棒……56度
・ブランコ……60度
・公園のベンチ……62度
・砂場……75度
・道路のマンホールの蓋……64度
・立体駐車場の金属製の台……63度
・道路のアスファルト……約60度
・コンクリート……約54度
・黒い車のボディ……60度~80度
・車のダッシュボード……78度

測定条件や温度計など、それぞれ異なったデータですが、
かなりの高温になっていることがお分かりいただけると思います。
どれも身近な場所にあり、子どもが無防備に触れてしまっても、
おかしくない場所ばかりです。

●子どもの皮膚は薄く、やけどになりやすい!

子どもの安全ネットワーク・ジャパンによると、
『大人ではお湯の場合、54度では29秒間接触するとI度からII度のやけど、
60度では3秒で重症のやけどになる。
また、子どもの皮膚は大人の皮膚に比べて薄いため、
より低い温度で、より早く、より深いやけどになりやすい』そうですから、
前述の計測値は、『やけどをするかもしれない
危険な温度に達している』と考えた方がよさそうです。

子どもが、真夏の砂浜やプールサイドのコンクリート上を裸足で歩いたり、
ハーフパンツや短いスカートを履いて
すべり台やブランコで遊んだりしている姿をよく見かけますが、
場合によってはやけどをしてしまうということ。

また乳幼児の場合は、転んだはずみに高温になっている部分に接触してしまい、
素早く立ち上がれず、重症のやけどにつながる場合もあるようです。

●もし、やけどをしてしまったら?

万が一やけどをしてしまったら、
応急処置としてまず痛みがなくなるまで清潔な流水で冷やします。
15分から30分は冷やしましょう。水ぶくれができてしまった場合には、
病院へ行って適切な治療をしてもらう必要があります。

冷やしながら、直ちに病院へ向かう必要があるやけどは、
“身体の表面の10%以上のやけど(子どもの場合)、
幹部が白っぽい、青白いやけど”の場合です。

特に、赤ちゃんや子どもの場合、身体の表面積の10%以上をやけどすると、
生命に関わると言われています。
やけどの範囲が広い場合は、冷やしながら直ちに病院へ向かいましょう! 
子どもの手のひらは身体の表面積の1%程度と言われていますから、
目安にしてください。

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日常的に利用する公園や車だけでなく、
夏休みにお出かけ先で思わぬやけどをしてしまわないように、
保護者は高温になる場所をしっかり頭に入れておき、
子どもが無防備に触らないよう声を掛けるなど、
十分気を配ったほうがよいですね。
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