親を失った子ども 支援に花で感謝

河北新報
------------------------------------------------------------------------------------------------
 東日本大震災で親を失った子どもに高校卒業後の就学資金を支給する
「みちのく未来基金」(仙台市)の奨学生が、
フラワーアートで支援に感謝する「みちのくフラワープロジェクト」が
23日、石巻市の中瀬公園であった。
 奨学生26人が参加し、約1万5000本の花で制作した。
カーネーションの切り花で「ありがとう」の文字を描き、
周りの地面にポット植えのヒマワリやサルビア、マリーゴールドを並べて
遺児と支援者をつなぐ虹を表現。未来に羽ばたく鳥をイメージしたキャラクターも造形した。
 プロジェクトの発案者で、震災で母と祖父母を亡くした
亜細亜大3年日向野優美さん(20)=石巻市出身=は
「周囲の支援のおかげで進学できた。
将来は英語を使った仕事に就けるよう勉強している」と話した。
 フラワープロジェクトと作品展示は24日まで。
 未来基金は震災遺児に大学や専門学校の入学金と授業料を
年300万円まで全額支給する。返済は不要。
これまで約330人が奨学生になった。連絡先は事務局022(343)9996。
------------------------------------------------------------------------------------------------