藤沢で9保育施設 新設予定

YOMIURI ONLINE
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 保育所に入れていない待機児童が県内最多の258人(4月1日現在)だった藤沢市は
25日、2015年度までに市内に民間保育所など9施設が新設され、
現在47施設・5082人の定員枠が620人分増えると発表した。
待機児童が2、3番目に多かった茅ヶ崎、大和市でも民間保育所が相次ぎ開設される予定。
子育て世代の流出を防ぎ、定住者を呼び込むためには重要な施策だけに、
各市とも待機児童の解消に懸命になっている。

 藤沢市は2013年度から「緊急保育対策2か年計画」として、
特に待機児童が多い地区を重点に、民間に補助費を出すなどして保育所整備を進めてきた。
14年10~11月に藤沢地区に2か所、鵠沼地区に1か所の保育所ができる。
さらに15年には6月までに湘南台、鵠沼、明治、湘南大庭地区に5保育所が開設され、
4月には湘南台地区に2歳までの児童19人を受け入れる小規模施設ができる。

 この結果、定員枠が14年度中に計200人分、15年度に計420人分拡大する。
鈴木恒夫市長は「保育の質を落とすことなく待機児童の解消を図りたい」としている。
市は9月1日に開会する市議会に、保育所の運営補助費8418万円、
来年開所する保育所の工事費3807万円を盛り込んだ
一般会計補正予算案を提出する。

 4月1日時点で待機児童140人だった茅ヶ崎市では、
今月1日に定員90人の保育所が開所、総定員が30施設・2694人に増加した。
15年4月までに2保育所が開所予定で、さらに144人分増える見込みだ。

 待機児童128人だった大和市でも15年4月までに5保育所が新設され、
定員枠が342人分増える予定。
市はそれでも追いつかなくなる可能性が高いとして、
25日、民間保育所をもう2か所新設し、定員枠をさらに
100人分増やす補正予算案を今月末開会の市議会に提出すると発表した。
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