教諭「安全指導なく」 大和プール事故、元園長公判で証言 神奈川

msn産経ニュース
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 大和市の学校法人西山学園大和幼稚園の室内プールで
平成23年7月、水遊びをしていた伊礼(いれい)貴弘ちゃん=当時(3)、
同市鶴間=が溺れて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた
当時の園長、西山淳子被告(67)の第2回公判が27日、
横浜地裁(毛利晴光裁判長)で開かれた。
この日の公判では、元担任の女性教諭(24)=同罪で罰金刑が確定=が証人として出廷し、
当時の状況を証言した。

 貴弘ちゃんは、女性教諭がプール活動の片付け作業で目を離した間に溺死したとされる。
女性教諭は、「(同園で)プール活動に関する安全指導がほとんど行われておらず、
新任で13人の園児を見守ることに不安があった」と証言した。

 一方、西山被告の弁護人は安全指導に絡み、
同園が事故直前、運動会での玉入れを想定して
子供から目を離さず片付けを行う方法を指導していたことを挙げ、
「プール活動に応用できなかったのか」と反論した。

 また、女性教諭のこの日の証言によると、
西山被告は事故後、「あの子が勝手に溺れて勝手に死んだだけじゃない」と話し、
女性教諭らには「余計なことは話すな」と指示。
警察の取り調べ後は「警察なんてチョロいものね」と発言していたという。

 起訴状などによると、西山被告は貴弘ちゃんの担任だった
女性教諭にプール活動の注意事項などを十分に教育しないまま、
23年7月11日、単独で園児の行動を監視させて貴弘ちゃんを溺死させたとしている。
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