カードゲームで子供に地元PR 比布町教委「ぴりカ」発案

Doshin web
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 【比布】カードゲームで子供たちに地元の商店を知ってもらおう―。
町教委は町中心部の商店や特産品などをあしらった
トレーディングカードゲーム「ぴりカ」を作り、JR比布駅前の商店で無料配布している。
町教委の若手職員の発案で、ゲームを通じて、
商店のPRとともに子供たちの郷土愛も育もうというユニークな試みだ。

 ぴりカは町内の商店13店や、町特産のイチゴをPRするマスコットキャラクター
「スノーベリー」などが描かれた15種類と、レアカードとして絵柄を公開していない
3種類の計18種類のカードがある。
カードは青、赤、緑、白に色分けされていて、それぞれに1~3点のポイントが書かれている。
「赤のカードが2枚以上あれば4ポイント」などと、
ボーナスポイントも1枚ごとに決められている。
子供たちは集めたカードを5枚ずつ出し合い、
ポイントの合計で上回った方が勝ちとなる。

 カードは比布駅前の駅前通りにある谷鮮魚店、きしがみストアー、福屋商店の3店で配布中。
子供たちが店を訪れると、1日1枚無料でもらうことができる。

 町内の商店は個人商店が大半で、
旭川の大型店などに行く町民が多いことが長年の課題だった。
町教委は、子供たちの間でトレーディングカードゲームが流行していることに着目。
子供たちに少しでも町内の商店や特産品に目を向けてもらおうと、
町教委職員の藤原俊彦さん(22)が発案した。
カードは2700枚作り、事業費は約5万円。

 8日の配布開始後、カードゲームに興味を持つ子供も増えており、
中央小6年の宮崎踊(よう)君は「知らないお店のカードもあるので、
今度行ってみようと思う」と笑顔で話す。

 町教委によると、カードゲームを使った商店街振興策は、
滝川市で取り組んでいる例があるという。
問い合わせは町教委(電)0166・85・2262へ。
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