遺児が文科相と教育支援で意見交換

NHK NEWS WEB
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事故や病気で親を亡くした国内外の大学生などが
27日文部科学省を訪れ、経済的に厳しい子どもたちの進学を支える
奨学金制度の在り方などについて、下村文部科学大臣と意見を交わしました。

文部科学省を訪れたのは、「あしなが育英会」から奨学金の支援を受けている
国内外の大学生や、親を亡くした日本の子どもたちに
ボランティアで英語を教えている学生など合わせて54人です。
学生たちは下村文部科学大臣と意見を交わし、
このうち、イギリスから訪れた男子学生は
「経済的に厳しい状況にある子どもが学習面で不利にならないようにするには
どのような政策が必要だと考えるか」と質問したほか、
フランスの女子学生からは「日本の奨学金は返済しなければならない
ローン形式がほとんどだが、給付型にできないのか」という声が上がりました。
これに対し下村文部科学大臣は、能力と意欲があれば
授業料がかからずに進学できるよう、2030年までに公的な支援を整えることや、
奨学金については、利子がかからず十分な所得を得られるようになってから
返済する仕組みにしていきたいと答えていました。
文部科学省は学生たちから寄せられた質問や意見を
今後の教育行政に反映させていきたいとしています。
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