倉敷の小中高に誘拐示唆のはがき 数十校に届く、県警捜査

山陽新聞
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 倉敷市中心部の小中高校計数十校に、
子どもの誘拐や殺害を示唆する内容のはがきが届いていたことが
28日、関係者への取材で分かった。
岡山県警捜査1課は悪質ないたずらとみて、
威力業務妨害や脅迫の容疑などで捜査を始めた。
これまでのところ児童、生徒に被害はないという。

 関係者によると、はがきは27、28日に届いたと、
数十校から倉敷市教委に報告があった。
「子どもを誘拐する」「連れ去ってやる」などの文言のほか、
大阪教育大付属池田小の校内児童殺傷事件(2001年6月)に触れ、
「同様の事件を起こす」と予告する記述もあった。
いずれも印刷された文面で、消印は県外。
各校は28日までに、被害を県警に相談し、はがきを提出した。

 倉敷市では7月、下校途中の小学校5年女児(11)が
車で連れ去られ、監禁される事件が発生。
県警は、この事件を踏まえ、新学期を前に
学校関係者を脅そうとする愉快犯の可能性もあるとみて調べている。

県教委、不審車対応徹底を通知

 倉敷市の複数の小中学校に悪質な内容のはがきが届いたことを受け、
岡山県教委は28日、全小中高校と特別支援学校の
計690校に不審者対応を徹底するようメールで通知した。
地域ぐるみでの通学路の見守り活動や、
登下校時以外は校門を閉めることなどを求めている。
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