児童養護施設の子ら初スケート 大須で教室

中日新聞
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 児童養護施設の子どもたちを対象にしたスケート教室が
二十六日、名古屋市中区門前町の名古屋スポーツセンター(大須スケートリンク)であった。
昭和区の名広(なひろ)愛児園の三歳から十七歳の四十九人が、
初めて氷上に立って滑りを楽しんだ。

 全国のフィギュアスケートの愛好家でつくるスマイルプロジェクト(札幌市)が招いた。
スケート靴を履いた子どもたちは、センター職員らの手ほどきを受け、
手すりを持ちながら立って、ゆっくり足を動かした。
慣れると三角すいのパイロンを支えにしながら氷上を歩き、
さらに自分の力で滑ってみた。

 浅田真央選手(23)が大好きという中学三年の金丸雄基君(15)は
「進みたい方向に重心を移動させると転ばず滑れた。
氷の上ですいすい滑り、ジャンプまでするフィギュア選手はすごい」と笑顔を見せた。

 プロジェクトの共同代表森井恵子さん(46)=東京都=は
「フィギュアファンが増えてほしい」と願った。

 スマイルプロジェクトは、ソチ五輪で活躍した選手を顕彰しようと
インターネット上で知り合ったフィギュアスケートのファンが寄付を募った。
千五十五人から六百三十三万円が集まり、選手にメダルなどを贈呈。
残りを名古屋スポーツセンターなどスケート施設や選手が所属する大学に寄付した。
スケート教室はセンターの提案で実現した。
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