幼稚園教諭が保育士に 湊川短大で集中講義 三田

神戸新聞
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 認定こども園普及をうたう「子ども・子育て支援新制度」が来年度から予定されるのを受け、
湊川短期大(兵庫県三田市四ツ辻)が、
幼稚園教諭らを対象に保育士資格取得に向けた集中講義を開いている。
三田、神戸、篠山、加西市など県内各地や大阪府から40人が学ぶ。

 認定こども園は幼児期の教育・保育、地域の子育て支援を総合的に担う。
新制度がうたう幼保連携型を担うのは、
幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を持つ「保育教諭」。
そのため、国は所定4科目(8単位)を履修すれば
資格試験を免除する特例制度を設けた。

 同短大では今月1~26日に12日間開講。
受講生は「乳児保育」「福祉と養護」などの科目を学んできた。
最終科目は「相談支援」。
同短大の田邉哲雄講師が「生活のしづらさを取り除くことに焦点を当て、
子どもや家族の声に耳を傾けることが大切」など支援の要点を挙げた。

 三田市内の幼稚園に勤務する女性(39)は
「すぐ認定こども園に移行するわけではないが、いずれ資格は必要になるはず」。
富士が丘の女性(37)は「幅広い業務に対応するのは大変そうだが、
福祉や乳児保育など幼稚園にない視点は新鮮」と話す。

 同短大は来年夏も開講する予定。(神谷千晶)
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