乳幼児に重い肺炎引き起こす RSウイルス流行

大分合同新聞
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県「手洗いなど徹底を」

 乳幼児に重い肺炎を引き起こすRSウイルス感染症が県内で流行している。
例年冬場にピークを迎えるが、九州や中国地方を中心に患者数が拡大している。
県は「手洗いやうがい、せきエチケットの徹底を」と呼び掛けている。

 県健康対策課によると、15~21日の県内36医療機関の患者数は50人で
前年同期より32人多い。
8月下旬から急増し、前週の53人に続き高い水準となっている。
保健所別の患者数は東部保健所管内(別府、杵築、国東、日出、姫島)が27人と最も多く、
大分市が16人、中部(臼杵、津久見、由布)が5人、南部(佐伯)が2人。
全員5歳以下で、1歳未満は17人だった。
 RSウイルスはせきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)、
直接または間接的な接触により感染する。
発熱や鼻水、せきなどの症状が出る。
大人は感染しても症状は分かりにくいが、
6カ月未満の乳児は細気管支炎や肺炎など重症化しやすいという。
 同課は「この時季に流行しているはっきりとした原因は分からない。
しばらく続くとみられ、注意が必要。
小さい子どもがいる家庭は、なるべく人混みを避けるよう心掛けてほしい」と話している。
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