インフルエンザ予防接種の効果、医師はどう考える?

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いよいよ今冬も流行の兆しのインフルエンザ。
ところで、医師は本音のところ、
インフルエンザ予防接種の効果をどう思っているのだろう。また、一般の人は?「おしトピ by 教えて!goo」で聞いて見たところ、こんな声が寄せられた。

■予防接種「打つ」「打たない」まちまち

「かかりやすい体質なので、少しでも軽くなるならと、打っています」(andさん)、
「毎年家族で受けてる。去年はAに2人、Bに1人かかった!! 
でもこれはお守りだからいいんです」(ぷいぷいさん)、
と効果の是非はともかくしっかり予防接種を受けているという回答がある一方、
「打たないですね。注射を打つリスクもあるので。インフルになったとしても、
1週間寝込んだら勝手に治ることがほとんど…(以下略)」(マテ茶さん)、
「以前は打っていたけど効果の程は?なので止めた。
今はR-1ヨーグルトを毎日食べて予防。去年はかからなかった!」(まるこめパート2さん)、
など「打ってない」という回答も多かった。

さらに、「家族で毎年打っているのに、
必ず子どもたちはうつってくるのは何故?」(mentaruyowaiさん)、
とその効果に疑問を呈したり、
「毎年、家族全員打っていますが、昨年妻がインフルエンザになり、
金額も高いので今年は、子供だけにしようかと思っています。
打たなくても平気な人がけっこういるし、打ってもなるのなら、
やらなくてもいいかと思っています」(tomiさん)、
と大人だけ打つのを止めるという回答もあった。

■本人だけでなく弱い人たちのためにも

では医師の考えはどうなのか。
長崎市内で内科医として仕事をしているミナミクリオさんに聞いてみた。

「インフルエンザにかかるかどうかは運任せです。
ワクチンで接種したのと異なるタイプの
インフルエンザが流行っていたら罹ってしまいますから……」(ミナミクリオ)

つまり、インフルエンザ予防接種はあまり意味がないことなのか。

「予防接種が義務と任意の時代で比較した場合、
学童のインフルエンザ罹患や、それによる死亡率は変化がそれほどありません。
ところが学童集団義務接種の時代は、
高齢者や幼児のインフルエンザによる死亡数が
少なかったというデータが報告されています」(ミナミクリオ)

つまり、身近に高齢者や幼児がいたり、
また慢性疾患の家族がいる人は、本人のためだけでなく、
その人たちのためにもワクチンを打つという選択肢があると推測される。

予防接種を受けるにはお金がかかるし、効果が曖昧。
しかし、健康上弱い立場の人たちのことを念頭において
行動することは大人として必要なことであろう。
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