感染性胃腸炎、東北5県で患者増- 保育所でノロ集団発生、警報値超過の地域も

CBnews
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 ノロウイルスなどの感染によって嘔吐や下痢といった症状を伴う
感染性胃腸炎が東北地方で流行している。
今月12日から18日までの週の患者報告数は、
宮城と山形、福島、岩手、秋田の5県で前週を上回った。
患者が増加傾向の山形県は「庄内地区で流行しており、
県の過去5年平均を大きく上回って推移している」と指摘。
患者の吐物や便の処理時に注意を払うことや、
手洗いなどの予防対策が必要としている。【新井哉】

 12日から18日までの週の定点医療機関当たりの患者報告数は、
宮城県が前週比8%増の10.03人、山形県が同21%増の10.27人、
福島県が同35%増の10.04人、岩手県が同1%増の6.9人、
秋田県が同10%増の6.03人となっている。

 秋田県の横手保健所管内では警報基準値(20.0人)を上回る24.67人を記録。
県中保健所管内で19.3人に達した福島県も
「県中で流行が続いており、県北、郡山市、県南、
いわき市で小流行が見られる」としている。

 感染の拡大に伴い、教育施設で集団発生も起きている。
岩手県は19日、一関市内の保育所でノロウイルスによる
感染性胃腸炎の集団発生があったと発表。
5日から15日にかけて園児21人と職員1人に嘔吐や下痢などの症状が出たという。

 同県によると、医療機関の検査で3人からノロウイルスが検出されたが、
入院者や重症者はいなかった。
一関保健所がこの保育所に対し、手洗いや消毒などの二次感染対策の指導を行った。
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