保育士6.9万人増員 政府、17年度末までに

日本経済新聞
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 政府は22日、子ども・子育て会議を開き、保育士を確保するための案を示した。
都道府県が実施する国家試験を現在の年1回から2回に増やす。
2016年度から実施する。給与も改善し、17年度末までに約6万9千人を確保する計画だ。

 都道府県に会場の賃貸料を補助して、試験を2回に増やすよう促す。
試験を受ける人にも配慮する。事前に試験対策の講座などを受ける際は、
15万円を上限に費用の半額を補助する。
すでに幼稚園教諭として3年以上働いたことがある人には、
受験に必要な科目を一部免除する。

 保育士の賃金は平均3%引き上げる。
勤続年数が11年以上のベテラン保育士が多い保育所はさらに補助金を増やし、
離職を防止する。
保育士の月給は平均21万3200円と全産業に比べ10万円以上低く、
職員を集めにくい要因になっていた。

 保育士の資格を持ちながら働いていない人に対し、就職のあっせんや研修も行う。

 現在、保育士として働く人は全国で約37万8千人いる。
厚生労働省の推計によると、保育の需要がピークになる
17年度に向けて6万9千人増やす必要がある。
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