名張市の病児・病後児保育 利用者90人と伸び悩み

伊賀タウン情報ユー
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名張市で昨年4月から始まった「病児・病後児保育事業」で、
市の委託を受け運営されている病児・病後児保育室(名張市希央台4)の利用者数が、
1月23日現在で90人と、開設当初に市が予定していた
年間200人の数字を下回る勢いと伸び悩んでいる。

 昨年7、8月には夏風邪、12月はインフルエンザの影響で十数人が利用しているものの、
か月あたりの利用者数は平均で7、8人ほど。
ただ、今年1月には23日までで20人以上の利用があったという。

 目標値である200人は、先進市である伊賀市や鈴鹿市などの年間利用者数に加え、
年間の委託料(240万)や利用料(1回1000円)から採算などを考慮して設定した。
現在同保育室では、利用者のある時だけ非常勤の保育士が出勤しているという。

 利用者数が低迷している原因について、担当の市保育幼稚園室は
「1年目ということもあり、認知度不足」と推測しており
「ほかの保育室などと比較した時に、敷居が高く感じられたのでは」と話した。


 市ではこれまでに、事業の始まった4月と、
12月の末に利用を呼び掛けるチラシ約4500枚を市内の全ての保育所と幼稚園、
小学校の対象学年に配布。今後も認知度を上げる取り組みを続けたいとして、
定期的にチラシを配布するなど啓発を進めるという。

 病児・病後児保育事業は、けがや仕事などの理由で
子どもの看病が出来ない保護者の代わりに、
同保育室で子どもを一時預かりするもの。
保育対象は保育所などに通う乳児や幼児、小学3年生以下の児童。
利用時間は午前9時から午後6時。

 問い合わせは市保育幼稚園室(0595・63・7919)へ。
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