児童転落死、遺族に2500万支払う和解案可決

YOMIURI ONLINE
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 鹿児島県さつま町の小学校で2013年10月、
男子児童が2階の教室の窓から転落して死亡した事故を巡り、
遺族が町に約4000万円の損害賠償を求めた訴訟で、
町議会は26日の臨時会で、遺族に2500万円を支払う和解案を全会一致で可決した。

 訴状などによると、男児は貼り紙を元の位置に戻そうと、
窓際の用具棚(高さ73・5センチ)に乗った際、バランスを崩し、
開いていた窓から約5・5メートル下のコンクリート部分に転落、脳挫傷のため死亡した。

 遺族は、担任教諭が安全配慮義務を欠き、
用具棚の設置にも問題があったとして、
14年6月に町を相手取り、鹿児島地裁川内支部に提訴。
同12月、和解での解決を求める意見書を提出していた。

 町は同支部からの勧告を受けて和解案を議会に諮った。
議会の同意を得られたため、今後、和解成立に向けた手続きを進めたいという。

 町教委の担当者は読売新聞の取材に対し、
「町が管理する学校でこのような事故が起こり、遺族におわび申し上げる。
二度と起きないように取り組んでいきたい」と話した。
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